吸音と制振

吸音、制振は防音作用の一種で、どちらも音の伝播を抑える作用のことをいいます。

吸音

吸音とは一言でいえば、空気中を伝わる音波(振動エネルギー)を吸収することを意味しています。分子の振動の伝達によるものです。
この音波がある素材にぶつかったとします。ここで、樹脂自体がもし完全な弾性体であったら、空気の分子は完全に跳ね返されて、そのまま振動を続けるのですが、高分子素材のような粘弾性体の場合は、分子の振動エネルギーは高分子素材の分子の粘性的な運動に伴う摩擦熱によってその一部が消費されてしまいます。
結果として空気分子の振動エネルギーが減少もしくは失われることになります。(音が吸収された)

また、普通の素材に比べ、発泡体や多孔体は表面積が大きく、孔のなかに入った音波は多孔体内壁のあちこちにぶつかります。そのため、音波(を伝える分子)が樹脂に衝突する確率が非常に高く、粘性効果によって失われる振動エネルギーの総量も大きくなります。そのため、発泡体や多孔体は高い吸音特性を示します。

制振

制振とは物体自身の振動を抑える効果のことをいいます。
制振も、吸音同様、材料の粘弾性によって行われます。
吸音が振動物質から空気分子に伝わった振動エネルギーを吸収するのに対して、制振は振動物質の振動エネルギーを直接吸収します。

吸音性試験規格

JIS A 1405 垂直入射吸音率  入射音と反射音の干渉を利用して吸音率を求める
JIS A 1409 残響室法吸音率  吸音材料の有無による残響室内の響き(残響時間)の変化より求める。
*同一吸音材料を測定した場合、一般的に、残響室法吸音率の方が垂直入射吸音率よりも上回る傾向にあります。


TOP > 取扱商品 > ウレタンフォーム >吸音と制振について

Copyright(C) 2008 TFJ. ALL Right Reserve.